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防鳥ネット張り

ブルーベリーの実に色がつくまでに園内をぐるっとネットで囲んでしまう必要があります。鳥対策です。ネットが無いとびっくりするくらい沢山の鳥が集まってきてブルーベリーを食べてしまいます。秋に雪が降る前にネットを全部外して夏前に張りなおす。毎年これを繰り返します。

いつもは秋に外して縛り付けてあるネットを広げるところからの作業開始ですが、今年は5年に一度の大仕事。ネットを支えるワイヤーもネットも新品に交換します。雪や台風にも耐えるワイヤーと夏に鳥たちを防ぐネットは5年ほどでぼろぼろになります。そんな大仕事にも関わらず今年は作業開始が少し遅れ気味。内心かなり焦りながらの作業が続きます。

ワイヤーの交換は脚立の上に立ちポールの上にある古いものを外して新しいものを付ける作業。身長よりもかなり高いポールの上で両手で作業・・・なんだか最近高いところが平気になってきました。園の両サイドでワイヤーを張り固定します。夏の間、大きなネットを支えられるように何本ものワイヤーを交換していきます。暑いかなと思っていたら高いところは風がとっても気持ち良くて見晴らしもいいので下さえ見なければ楽しく作業は進みます。

ワイヤーが張れると大物のネット登場。60m×20mほどある大きなネットを4枚広げていきます。ワイヤーから落とさないように、下にあるブルーベリーの木に引っ掛けないように慎重に何人もで広げていきます。

広げたネットをつなげる作業。これもまた脚立の上で両手放しての作業です。真上を見て両手でネットとネットをつなげていきます。敵は日焼けと肩こり。一日中真上を見上げるので帽子は役に立ちません。細かい作業の為、手袋も無しです。毎年このタイミングで顔と手が真っ黒になります。上を向いて両手を上げての一日作業で首と肩もガチガチです。

ひたすらに4枚のネットをつなげていきます。この継ぎ目、広すぎると鳥が隙間から侵入します。細かすぎると秋にネットを外す時に大変な苦労がやってきます。調子が乗ってくると均等に綺麗に仕上がってきますが、疲れてくると間が広かったりバラバラになったり・・後から見るとその心境が良くわかります。

ひとまずはネットが全面にかかりました。あとは4面それぞれからネットを引っ張って足元にパイプを通して重しをして、四つ角のネットを縛って、出入り口を作って・・・まだまだやることが山積みではありますが何とか開園までには間に合わせましょう。

ギリギリのところでなんとかネットが掛かり鳥からはブルーベリーが守れそうです。早い木はほんのり実が色づいてきています。あぶない、あぶない。