今シーズンは祝蕾に加えて四川アーサイもつくりました。
同じようなこぶ高菜の仲間ですが祝蕾は年末年始くらいの収穫の早生品種、四川アーサイは1月から2月くらいの収穫になります。宇陀市では気温が低いことや積雪があることから四川アーサイは適さないだろうとの予測でしたが無事に育ち収穫もできました。たぶん暖冬のおかげです。(写真は祝蕾)
定植はどちらも同じころ。9月末から10月初めあたりでした。
昨年、寒さでダメになった祝蕾が沢山あったので今年は間隔を狭くして植えてみました。良いかどうかは別にして、きゅうきゅうに寄せ合って不織布で包み込む作戦です。四川アーサイがどれくらいの大きさになるのかは分っていないので心配です。
11月にはこのサイズ。これからまだまだ育ちます。
ちょっと間隔が狭かったかも・・・と思ってもどうしようもありません。気にせず追肥をやったので更に大きくなりました。とっても順調に1本もダメにならずに600株育ちました。
11月末、肝心な写真を撮り忘れました。外の葉がとっても大きくなって大変な状態に。50cmを余裕で超える勢いです。追肥をやる前に思い切ってすべての株の外の大きな葉っぱをむしってみました。株が詰まり過ぎて日もあたらないし、葉ばっかり大きくなって新芽はみあたらないし。芽キャベツを育てるのと同じ感覚かな?と葉をひたすらむしり取り大量のごみが出ました。
ハゲハゲの株に肥料をやって不織布ですっぽり包んで寒さ対策です。(ゴミの写真しか撮らなかったという失敗)
年末近くなって祝蕾が一斉に収穫可能になりました。雪にも合わず、霜にも合わず、前回に比べると柔らかい感じで色も春の新芽みたいな優しい色でした。
蕾まるごとの天ぷら、スライスしてお肉などと炒める、4つ割りにしてスープに、などなど色んな食べ方が楽しめます。少しほろ苦い良い癖になる味です。
そのころ四川アーサイはというと葉ばかりが巨大になって全く芽らしきものが見当たらず、1月になるとその葉は寒さにやられて黄色くまるで腐った?かのような見た目に。もうダメなのだろうとすっかり諦めて放置状態になっていました。(その写真も撮り忘れるほどの残念な姿でした)
がっ!2月になって覗いてみるとその大きな葉をめくり取るとなんと立派な!!
ゴロゴロと大きな蕾が沢山出てきていました。見た目は祝蕾にそっくりですがサイズはかなり大きめで蕾の数も祝蕾より多いように思います。完全に諦めてからのこれは本当にうれしかった。2月にしっかり収穫できました。
四川アーサイは祝蕾に比べると苦みが少なく大きい分甘い茎の部分が多いので甘く感じます。食べ方は同じく天ぷら、炒める、スープ、煮る、さっと茹でてサラダなど色々な使い方ができます。この季節、大きめに切ってお鍋料理に入れても美味しかったです。酢味噌和えも美味しいそうです。
暖冬だったので上手く育ちましたが確かに寒さには弱そうで冷え込みがキツい朝には数株芯が凍ってダメになるものもあり雪が積もった後には蕾が黄色く変色して凍ててしまったりもしました。この地域でつくるのには少し賭けな部分もありますがまたつくりたい・・・つくる気がします。