今年も頑張りました。12月から始まったブルーベリーの剪定作業。
昨年の誓い通り、春のお彼岸までに剪定を終わらせて肥料を撒き終わる!という目標を何とか達成です。今年は暖冬のおかげで吹雪の中とか積雪の園内でとかの過酷さもなく順調に進みました。そして全体的に甘めの剪定になった為、結構なハイペースで進みました。
去年の内容とかぶらない部分で少し剪定のコツや様子をご紹介。
木の中心から外に向かって自然な方向に伸びた枝を残す様に心がけ、不自然な方向、他の枝を邪魔する方向、木の内側に向かっている枝を落としていきます。それぞれの枝の細かい部分は真上、真下方向のものを落として平たいフィッシュボーンをつくるイメージで枝を整えます。完成した時には木の中心に向かって自分の手が簡単に伸ばせて邪魔する枝があまりないようにします。
この時期の状態に新しい枝、葉が増えて実がついても木の中心の実が枝を折ることなく摘み取りできるかどうかを想像しながら思い切ってどんどん切っていきます。剪定は想像力と思い切りが大切かもしれません。
思い切りというか、泣く泣くというか・・・長年がんばってくれたハイブッシュの古い木。昨年の夏の暑さも影響してかなり弱って今年は実をつけそうにないものが沢山出てきました。思い切ってチェーンソーで伐採です。
新しい苗を植えて入れ替えてきます。今年は少しハイブッシュは少なめになりそうです。
どれくらい思い切ったかというと、沢山の太い枝を半分ヤケクソで切り倒して運んだらこんな大きな山になりました。小さな苗が少しでも早く大きくなってくれることを祈るしかありません。
ラビットアイのエリアは成長中の木が多く背伸びをしないと手が届かない大きな木が増えてきました。毎日背伸びをして剪定していると突然足の裏に激痛がっ!足の裏が赤く腫れ上がり病院へ行くと使い痛め、背伸びのし過ぎ。踏み台を用意してできるだけ背伸びせずに剪定することとなりました。ブルーベリーは剪定しないと結構な高さの木になります。摘み取り園ではお客さんの手が届かない高さに実があっても摘み取りができません。あまり背が高くならない様に、摘みやすい位置に実が沢山なるように、毎年いい高さで切りそろえてやることで大きな木にならない様にしています。
1000本近い木を剪定していると、沢山の鳥の巣が出てきます。
申し訳ない気持ちで空っぽの巣を全部外していきます。それよりも申し訳ないのは、この巣の材料。沢山の自然、木、葉、材料があふれている場所での巣作りのはずなのに沢山のゴミが混じっています。園内で枝を支えたりネットを縛っているビニール紐、これがかなりお気に入りの様子でどの巣にもビニール紐が混じっています。この中で卵を温め雛が育ったのかと思うとなんだか申し訳なくなるのです。
暖かくなってくると剪定は花粉との戦いが加わります。
今年は特にひどい。山を見ると花粉が煙の様に飛んでいるのが見えます。よく見るCMの映像、本当なのです。半日もしないうちに踏み台の上に花粉が積もる勢いです。常に上を見ての剪定作業、目が痛くてたまりません。ひどい日には枝を切るたびに降り積もった花粉が舞ってくしゃみがでます。花粉症ではない私がこの状態なのです。もしかしたら花粉症???
そんなこんなの悪戦苦闘でなんとかお彼岸までに剪定を完了し、
肥料を撒き終わりました。大きな木には4つかみ。小さな木は2つかみ、小さな鉢植えの苗には一つまみ。全部で140kgの肥料を撒きました。沢山の花が咲いて沢山の大きくて美味しい実がなりますように。
毎年のことですが肥料を撒いた翌日に天気予報を裏切って結構な量の雨が降ります。肥料が流れる~!!!こんなところでも雨女発揮です。
残すは園内に散らかった枝を回収する大作業。
広い園内を全部クマデを使て大掃除。集めた枝を運び出します。地面からはそろそろ雑草が生えてきて枝を飲み込みます。ブルーベリーの枝には今にも咲きそうに膨らんだ蕾がいっぱいです。枝を運ぶ時に引っ掛けて蕾を散らしてしまわない様に気を付けて運び出します。そう、これも時間との闘い・・・急がなくては。
まだまだやることが山盛りのブルーベリー園、春が後ろから追いかけてくるような毎日です。逃げ切ってみせましょう。