今年もサフランの球根を掘り上げる時期がやってきました。例年はゴールデンウィークに掘るのですが今年はサフランもいつもより2週間ほど早い動きをしています。サフランの球根は緑の長い葉の半分くらいが枯れて茶色くなってきたら堀り時のサインです。球根を大きくするにはもう少し粘りたい気もしますが時期が遅くなると腐ったりカビが生えたりします。ネズミの被害も怖いので一気に掘ってしまいました。
今年は小さな球根はぎゅうぎゅうに植えるというより埋める感じで芽も一本にして植えました。良い球根もいつもよりかなり狭い間隔で植えて上から山盛りもみ殻をかぶせました。雑草対策も簡単。草引きも例年の半分もしていない・・・というより簡単な草引きを2回しただけですね。掘るのは葉が雑草に埋もれていないので球根の位置も分かりやすく、葉が半分青い時期に掘ったので引っ張り上げやすくこんなに簡単なら毎年出来そうとニヤけてしまうくらいの楽ちんでした。
毎年はマルチをかけても雑草と戦いながらのサフラン掘りでしたが通路にまでもみ殻を積もるほどにかけていたので土が柔らかくて本当に楽な収穫でした。そしてなんといっても出来が良い。ごろっと大きな球根ばかりが出てくるので楽しいし楽だしコレなら私も手伝えるよと膝を故障中の母が参戦してくれました。ここ数年、サフランは鹿の襲撃もあって球根が減ってきていたのでもう縮小していってやめてしまおうと心では決めていたのですがほんの少し希望を見出してしまったではないですか。来年もう一年このやり方で栽培してみて本当に楽に上手につくれるのであれば延長戦で頑張ってみれそうです。
掘り上げた球根はしばらく陰干しして十分乾いてから掃除開始です。そのころには緑の残り半分の葉も茶色になっています。根っこと葉を取り除いて球根だけにして並べて冬まで冷暗な場所に置いておきます。そうすると秋になり気温が下がりだすと土も水も光もなくても芽を出し始めるのです。
そんな一連の作業などの写真を撮ることをすっかり忘れてしまったのでサフランの加工品の紹介でもしてみましょう。サフランを延長戦するとなると加工品もせっせと作らなくてはなりません。サフランティーとサフランスープです。今年は昨年に引き続きイベント出店もしなくなった為それほど張り切って作る必要性を感じなくなっておりました。こちらの商品はイベントで対面販売、もしくはHPからの直販が主流です。委託販売するにはちょっと使い方が難しい気がするのと大量生産が難しいものですから。
サフランティーの瓶の中にはティーバックが6個入っています。
サフラン、カルダモン、シナモンをちょうど良い分量にしてそのまま使えるようにひも付きのティーバックにしました。カップではなくティーポットでちょうど良い分量です。サフランは香りや色がしっかり出るまで少し時間がかかりますが一度成分が出だすといつまででるんでようか?というくらい使えます。アイスでもホットでもお砂糖ありでもストレートでも楽しめます。水筒に直接入れてお湯を何度も継ぎ足しても飲めますがモノによっては色素が移りますのでご注意を。
サフランスープはひものないティーバックにサフラン、ガーリック、ブラックペッパーが入っています。スープや煮込み料理の味のアクセントに放り込むのもよし、パエリヤやリゾットを作るのもよし、炊飯器にそのまま放り込んで黄色いサフランライスを炊いて仕上げにバターを落とすのもありです。サフランを手軽に使えるように色々とレシピホームページにもを上げております。
という訳で、もう少し、もう少しだけ自分を試すかのようにサフラン栽培は延長戦に入っていくのでした。